実印なら結局どの印材がおススメなの?

実印を作るとき、どの印材を作ったら良いか迷うお客様も少なからずいると思います。印材も適材適所がありますので、今回は印材がどんなお客様に適しているかご説明したいと思います。

実印は一生もの

実印は欠けたり、捺印できなくならない限りは一生お付き合いしていくものです。ですので、あまり使わないから安いもので良いという考え方もありますが、捺印して放置してしまうとしばらくして印面が欠けてしまうこともございます。耐久性が他のものと比べて劣るものを買ってしまうと、印面が欠けるリスクも増えてしまうこともございますので、始めから耐久性を良いものを買って長持ちさせるか、耐久性が少し劣るものを買って、何度か変えるかの違いになってくると考えます。実印は市区町村の役所に行って手続きをしなければならないため、出来るなら耐久性が良いものをお勧めしております。

ここで言う耐久性というのは、長持ちするかもしくは長く使っても印面が変形せず、ずっと使えるかにかかってきます。ですので、落としたりどこかにぶつけたりしてしまうと、印面はすぐに欠けてしまうので、取り扱いには十分に注意してください。

おススメの印材

象牙

それでは、何が一番おススメかと言うと、もちろん象牙です。象牙は象の牙で出来ているため、朱肉を吸うことで有名です。耐久性はどの印材と比べても劣らないトップクラスの印材です。ただ、象牙は貴重な印材で値段もそれほど安い値段では手に入りません。もし家計に余裕のある方は、象牙を買ってみるのがいいかもしれません。象牙は印材の中では、利益率が低めに設定されている印材ですので、高価だから象牙をお勧めしているわけではなく、印材として優秀だから、おススメしているということを気に留めておいて頂けると幸いです。

黒水牛・牛角

この2つは象牙に比べると耐久性は少し劣りますが、優秀な印材と考えて問題ないと思います。この印材をおススメするのは、色を気に入られる方です。象牙を買うほどの余裕はないけれど、黒水牛は黒色、牛角はクリーム色をしていてとても綺麗です。その色味を気に入られて、かつ値段について気にされないお客様におススメしております。

琥珀

琥珀は木の樹脂で出来ているため、耐久性が良い方の印材とは言えません。ですが、その色味は他にはないとても綺麗な色をしているため、それが気に入られたお客様におススメしております。

彩樺、アグニ、黒檀

これらの印材は木材で出来ており、リーズナブルな価格で手に入ります。ただ、動物性の黒水牛や牛角に比べると、耐久性は劣ります。木材独特の色味や紋様があるためそれを好まれる方もいらっしゃいます。資金面でリーズナブルな予算で、と言う方にお勧めしております。

柘、アカネ

これらは木材の中でもリーズナブルな価格で手に入ります。ただ、耐久性は他の木材と比べると少し劣ります。何年持つかは人それぞれですが、捺印回数が多いほど、摩耗する可能性も大きくなってきます。こちらもリーズナブルな予算の方におススメしております。

いかがでしたでしょうか。どんな印材が良いかはお客様によって異なります。一度ハンコ屋さんに足を運んでみて確めてみてはいかがでしょうか。