柘(アカネ)について

2020年3月11日

柘という印鑑の材料を聞いたことがありますか?今回は柘(アカネ)という印材についてご紹介いたします。

柘(アカネ)について

柘は、木偏に石と書いて「ツゲ」と読み、その名の通り非常に硬い木材となっております。中に繊維が詰まっているため、彫刻に向いており、印材に適しております。柘は鹿児島県が有名な産地となっており、「薩摩本柘」と呼ばれています。柘は苗木を植えてから印材として収穫するため、収穫するまでに20~30年かかり、そのため30%くらいしか印材として残りません。柘は彫刻に向いていますが、湿度などによってひび割れが生じることもあります。

タイでも柘に似た木材で「アカネ」と呼ばれるものが輸入されています。柘もアカネもリーズナブルな印材として取り扱われています。

柘(アカネ)はリーズナブルな印材

柘はリーズナブルでかつ印材に適しているため、人気のある印材となっています。柘で出来た印鑑を押す際は、押した後に印面に残った朱肉を拭き取ることが望ましいです。そうしないと、もろくなってしまう部分が出てくる可能性があります。印鑑を選ぶ際の参考にして頂ければ幸いです。